VS『クレアの秘宝伝~女神の夢と魔法の遺跡~』その②
クレアシリーズ第3弾『クレアの秘宝伝~女神の夢と魔法の遺跡~』を朝イチから打つ熊井。
高設定を予感し、趣味打ちの延長に見え隠れしたまさかの出来事に取り乱し気味になりながらも平静を装い、いかにもな感じを演出しながら周囲に「え? これ狙い台なんで。当然高設定ですけど?」ってな雰囲気をアピールすることに必死になる。
ちなみに、前回引いた『斜めスイカ重複のボーナス』は、設定1・2で1/16384。設定5で1/8192。設定6で1/4096。設定差大きいぞぅ。
さあ、最高設定をプンプン匂わせるクレア。チェリー重複のボーナスも良好。おいおい、いよいよこれはマジであるのではなかろうか。
前回の続きになります。
高設定疑惑。これが私の判断力を鈍らせる。
……いや、ごめんなさいカッコつけました。もともと判断力なんてものはない。私はただのパチスロ好きのサラリーマンで、面白い台にはグイグイ万札を押し込むタイプ。こうなってくるともうやめられない。面白いから。ただそれだけです。
その後も何となくボーナスを引く。深いハマりもない。ボーナスの合算もしっかりと1/100を切っている。やめる理由がない。勿論続行である。疑う余地などなにも無いのだが……。
微かに頭をよぎる懸念材料は、この日打っていた店が全台系の設定の使い方をしない店舗であるという予想と、隣の台の調子がいい、且つ、設定2以上のRT終了画面が出ているという点だ。現状で合算は私の台の方が優秀。斜めスイカ重複という大きな要素が、私の背中を強く押しているが、不安は常に付きまとっている。尚、相変わらず子役は悪い。うーむ、心配だ。
いつどこで大きなハマりが来てもおかしくない。結局この手のノーマルタイプは、確定画面が出ないと信用できないのだ。私は驚異的な合算と面白さに踊らされながらも、どこかおっかなびっくり打ち続けていた。
しかし、そんな不安をいい意味で裏切ってくるのもまたノーマルタイプの魅力。
この後も高設定挙動は続き、調子は衰えない。
この間、チェリー重複が2回。もはや疑う余地がない。これは間違いないく高設定だ。
「閉店近くまでこの台を打つな……」
私は予感した。肩やら腰やらが痛くなっても、この台を打つ。それが私に課せられた使命なのだ(やめればいいだろ)。
だだ、しかしですね。悲しいことに相変わらず子役は激悪。設定マイナス2くらいの数値をしっかりとキープしている。うーん、子役が参考程度にしかならないという要素であることは承知している。しかし、これはどうだ? いくらなんでも悪すぎるだろ……。
ソンナコトイワナイデー
クレアが私に語り掛ける(もう病気だろ)。
ああっ!!ごめんよクレア!!もう二度とこんな血迷ったことは言わないよ!!君にささげよう、私の大切な休日を!!きっと明日の仕事に支障が出るくらい体はバッキバキになるが、それでも構わない。本望だ。
もうすでに私はシェイクカスタムのクレアが可愛すぎて、低設定の不安とか、大きなハマりとか、そんなものが気にならなくなってしまっていた。ああ、やっぱりクレアは可愛いなぁ。サクサク当たるから、チャンス目が無駄にならないし。あっ、これだよ!!コレコレぇ!!初代のクレアでもこのチャンス目からのプチRTが楽しかったんだよなぁ。
私は、パチスロを覚えたてのあの懐かしい記憶を取り戻しつつあった。大当たり1回に一喜一憂していたあの頃。慣れてきてそのありがたみを忘れていた。『ボーナス=感謝』。クレアがそれを思い出させてくれている。ありがとう、クレア。やっぱり私はこのシリーズが好きだ。
そして同時に、クレアの声を聞き取ることに成功した(幻聴だろ)ので、これから先はクレアに尋ねればいい。私は続行すべきか、それともやめるべきか。クレアが答えてくれる(病院行けよ)。
私の真摯な感謝の念に答えてくれたのだろう(都合よく解釈するなよ)、その後もコンスタントにボーナスを引く。全盛期に比べればやや確率は衰えてきたが、それでも十分6の数値を上回っている。
途中まで低設定、あるいは中間設定を疑っていた為、店内をフラフラする時間が多かった。そんなこともあり、やや回転数は足りていない。だが、この合算と重複が優秀というプラス要素。これは高設定と判断していいだろう。
はい、高設定認定おりまーす。
しかし、私はそのクレアを閉店までぶん回すことはしなかった。
腰痛いし、肩痛いし、背中も痛いし、ちょっと何なら頭も痛いし。あ、なんか自然と涙が……
ゴホンゴホン。私が辞めた理由。それはボーナスのヒキがやや失速してきた頃、不意にクレアにこう言われたのだ。
ココカラボーナスオモイヨー
モウ収束サセルヨー
あ、親切にどうもありがとうございます。やめますんで。
まぁ、クレアがそういうなら仕方がない。なんかもう朦朧としてきて、レギュラーの枚数調整もわけわからないことになってきてるし。
ってなわけで、22時くらいまで打って最終的なデータがこちら。
6でいいんじゃねぇかもう。
ちなみに、途中からはもう高設定を確信していたのですが、一応子役を数えていました。
チェリー1/89.0(1/87.15~1/71.70)
ベル1/7.91(1/7.47~1/6.83)
悪いですねぇ。
この結果を見るに、やはり子役は参考程度にしかならないということでしょうか……。しかし、ちょっと真面目なことをいうと、押し引きの要素という意味でいえば、どうしても子役に頼らざるをえないんですよね。
『あくまでも参考』という域は出ないものだろうという条件の下ではありますが、子役の扱いは本当に難しいですね。結局、序盤ちょっとチェリーにブーストがかかっただけで、最後まで良くはならなかったので。
これが低設定だったとしたら、もう目も当てられないんですけど(笑)
気になるなぁ。結局確定画面は出ないし。ああ、閉店後に設定を教えてくれるサービスが欲しい。打ち手の楽しみとして……。
総括ですが、この日、私はしっかりと勝ちました。最終兵器マイケル・ジャクソンを打つことなく、朝から一台を打ち切り、しっかりと勝った。こんなことは滅多にない。ああ、疲れた……。
勿論、この日の結果が私に何ももたらさないわけがない。きっちりクレアにハマり、その後めちゃくちゃ打った。そしてめちゃくちゃ負けている。あれ以降、クレアが私に声をかけてくれることは無く、ただただ私の給料を吸い込んでいく。
「キャバ嬢かワレは」と叫びたくなったが、そんな野暮なことはしない。淡々とレバーを叩き続けるだけだ。どうせまた打っちゃうんんだろうなぁ。クレア可愛いから……。
投資:8000
回収:57000