ゼロゲームやめが出来るまで

パチスロが好きなんですよ

まだ純粋で夢に溢れていた頃の話

まだ中学生のころ。私はどちらかと言うと学校が好きだった。

 

学校に行けば、知人友人に会える。家にいるよりも、学校にいる時間の方が楽しいとすら感じることもあった。

 

しかし、学校だって良いことばかりではない。嫌なことや嫌いなことだって当然ある。

 

私は英語が苦手で、めちゃくちゃ嫌いだった。成績もそれほど良くなかったと思う。テストの点数もなかなか悲惨で、よく友人にからかわれた。

しかしその度に私は「俺は将来、通訳を雇えるくらいの男になるから大丈夫」と豪語し、当時私が好きだった19(ジューク)というアーティストの『あの紙ヒコーキくもり空わって』という曲を口ずさんでいた。

 

その他にも、私は絶望的なくらい地理に弱かった。日本地図を見せられた瞬間、じっと押し黙ってしまう。「古今東西山手線ゲーム!都道府県の名前!!」では、小学生に混じっても真っ先に負ける可能性が高い。県庁所在地なんて、多分ほとんど分からない。県名と同じところを言っておけば50%くらい当たる気がするので、半分くらいは言えるだろうか。

当然、友人には笑われた。知らなすぎだろ、と。しかし、そんな時も私は「俺は地理にめっちゃ強い、デキる秘書を雇う予定だから」と啖呵を切って、当時好きだった小松未歩というアーティストの『謎』という曲を口ずさんでいた。

 

 

 

そして日々は流れ、いつの間にか私も良い大人だ。どうだ私の生活は。スロットを打つか競艇をやるか、ガルパンのグッズを買い漁るかの日々。当然、隣に通訳なんていない。秘書なんか雇えるはずもない。

 

当時の私を今の私が見れば「何を呑気に歌なんか歌ってるんだよ」と注意するだろう。いや、それどころか「君は将来パチスロにハマり、30歳手前でガルパンというアニメにハマり、それはもう今の想像とはかけ離れた毎日を送ることになるぜ」と、教えてあげるかもしれない。

 

だがきっと、シシャモ少年はそれに反論する。「そんなはずはない。俺はビッグで貯金もたくさんのクリエイティブな大人になっているんだ」と。

 

 

しかし、私はそれにも厳しく反応せざるを得ない。

「残念だがビッグでもなんでもない。君は将来、早起きして車に乗ったと思えば、1日中パチンコ屋いる。ガルパンのグッズに散財するから、当然貯金も無いに等しい(画像1)」

「クリエイティブとはかけ離れた、意味の分からない雑なセリフ書き換え画像を作っているよ(画像2)」

 

 

↓画像1↓

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↓画像2↓

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そして畳みかけるようにこう教えてやるのだ。

 

 

「30歳手前の君は、スロットを打ちながら『キャラの座り方がエロい』とか考えている。そしてそれをミニキャラに見透かされてちょっとニヤけるんだ」

 

 

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エロいぞ。

 

 

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 な、なってねーし……。

 

 

 

スロットで様々なことを学び、学校が好きだった私はいつの間にか『学校をさぼって行くパチンコ屋』の方が楽しくなってしまった。そう考えると、道を誤ったのは大学生の時だろうか。いやそもそも、その前にすでに色々間違っていたのだなと懐かしむ秋の夜長です。

 

そういえば中学校の頃、私と良く『あの紙ヒコーキくもり空わって』を歌っていたW君は元気だろうか。彼もまた英語が苦手で、よくテストの点数を見せ合っては笑っていたのですが。

 

彼はデキの悪い答案用紙が返ってくると、それにサインペンで大きく『メーヴェ』と書き紙飛行機にして飛ばしていた。それを見てみんな笑っていたのだ。実に平和な毎日である。

ある時、いつものように教室の窓から『メーヴェ』を投げ飛ばし、職員室の前に落ちてしまったことがある。先生に見つかって怒られたW君は、その日以降『メーヴェ』を作ることはありませんでしたとさ。

 

 

さ、次の休みもパチスロ打たなきゃ!!!