ゼロゲームやめが出来るまで

パチスロが好きなんですよ

悪女(VS『アナザーハナビ弥生ちゃん』)

「やれやれ…悪い女につかまったな……」


私はやや自嘲気味につぶやき、天を仰いだ。
絶妙な心地よさに酔っているとも捉えられる自らの状況を振り返り、無意識に笑みがこぼれる。考えるともなく考えるのは、微笑ましいくらいに懐かしい「一人の女性を愛する」ことに対する安心感にも似た感情。そんな不自然なアンバランス感が、私の表情を緩ませるのだった。

これ以上は危険だと予感している自分と、その危険をもってしても追いかけたいと願う自分と。相反する二人が、私の中で葛藤することになんら違和感はない。そう、その押し引きが人生における楽しみなのだ。中庸ではなく、対極に位置することにスリルと感動を覚える。そんなピーキーな香りを漂わせる女性と対峙して、忘れかけていた熱意が胸に溢れかえっていた。

 

今日こそ……。今日こそはあきらめない。


私は意を決して、押し慣れた「貸し出し」のボタンを強く押し込んだのであった。

 

 

 

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ハイ、今回の相手は弥生ちゃんでーす。

 

 

 


冒頭、ダラダラと書きなぐりましたが、掻い摘んでいえば「弥生ちゃんマジ難しすぎるんですけど。でも面白いから打っちゃうんですけど」ってことなんですよねぇ。

最近の私、熊井シシャモは『アナザーハナビ弥生ちゃん』に夢中。決まって弥生ちゃんに座り、約束されているかの如く負ける。

えっと、そうね。現在7連敗ですか。本当に悪い女だ。

 

 

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まずはこの弥生ちゃんの表情にご注目。この誘うような得意げにウインクする顔。こんな表情を意気揚々と浮かべることができるのは、経験あらたかな証拠である。この時点で、私ごときが彼女に立ち向かえば、手のひらで転がされることは必須。早々に身を引くのが吉であることは明白だ。

しかし、好きになってしまったのだから仕方がない。やすやすとはあきらめられない。打たざる終えない(そんなことねぇだろ)。


これまで彼女に貢いで来た…違う。お布施…でもない。ふんだくられた…?うーんわからない。とにかく、私は弥生ちゃんに十数名の諭吉さんを持ってかれているわけです。

 

ハナから引く気は無いのですが、ここまでくるとその反骨精神にも拍車がかかってしまう。こうなったら、もはや弥生ちゃんに一矢報いるまではやめられないのです(もうやめろよ)。


この日も鼻息を荒くしながら弥生ちゃんと対峙。前任者の方が朝早めに一度当たりを引いて、20連かました台だった。完走させたということだろうか。

 

私はまずそのデータとスランプグラフを見て「ああ、多分下だわ」と推理。高設定は初当たりが軽い分、まぁ~連チャンしませんからね。低設定の方が、1セット目を突破すれば連の夢はかなり広がる。そこがとにかく鬼門なんですけど……。

 


私は意気揚々と打ち始める。この台はとにかく、CZに入れることが大事。弱カバンとチャンス目Cの出現率に設定差があるが、そんなものをカウントしなくても挙動があからさまなので割とすぐに上か下かの判別は出来ると思う高設定は初当たりとCZ突入率が、あからさまに良いイメージだ。

 

 

打ち始めは214ゲーム。チャンス目A、弱カバン、弱チェリー、弱カバンと、立て続けにCZに入る。ん? 感触は悪くないぞ?

 

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投資4000円、353ゲームで初のATを射止めると、レア役2連や引き戻しなんかもうまく絡め、

 

 

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あれよあれよと14連を決めた。獲得はあっという間に1400枚を超える。

 

「あ、あれ? 今日の弥生ちゃん優しいんですけど…」

 

あまりに簡単な弥生ちゃん。ついに今日は勝ったか。ここでやめれば大幅なプラスで終えることが出来る。弥生ちゃんの連敗記録がストップし、それと同時に一矢報いることができるのだ。ついに弥生ちゃんが私にデレたのか?

 

とりあえず様子を見ることに。設定はもはや良く分からない。連が調子良く続くことから、まあ上ではなさそう。しかし、CZに良く入るんですよね。これは設定という強さではなく、弥生ちゃんの愛による好調か(そんなもの無いだろ)。

その後もまずまずのペースでCZに入る。さらに、225ゲームで引いた強チェリーからCZにぶち込むと、それがあっさりATへ。おやおや、やっぱり優しいじゃん弥生ちゃん。

 


これは単発だったが、それはいうなればデフォルトなので気にしない。明らかにいつもとは違った表情を見せる弥生ちゃんに、私は完全に油断していた。

 

 
「弥生ちゃんよ。完璧に落ちたな…」

 

 

私は思った。ついに私の強い愛が、彼女の牙城を崩したのだ。そう思えて仕方がなかった。そんな甘い女ではないのは、これまでの経験から明らかだというのに…。


その後、あっさりとハマる。
600ゲーム、単発。


む、むむ。持ちコインではあるが……。


次の当たりも遠い。息をするように500ゲームを超えた。

 

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先ほどまでとは打って変わって、まったく手ごたえを感じられない。CZにも全然入らなくなってきた。気が付けば、対峙している弥生ちゃんは、いつものツンツンした弥生ちゃん。うむ、やはり低設定。この国に弥生ちゃんの高設定はあるのだろうか。


出玉は飲まれ、約束されたように追加投資へ。むむむむ……。

 


追加投資3000円、次の当たりは706ゲーム。

この1セット目を突破しなければ話にならない。なんとか、なんとかならんか…。

 

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なんとかなった!!
苦しい展開を打破する『ストック確定841(やよい)セグ』。ああ、これがたまらん!!ありがとう、マジで大好き!愛してるよ!!

1セット目を突破したことで広がった夢。ここから怒涛の連チャンが…

 

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なんでやねん。
2連、214枚。

 


その後もちまちまと苦しい展開が続き、私は苦しむ。

40ゲームで3連、90ゲーム単発、114ゲーム5連と、軽いゲーム数で何度か当たりを繰り返したものの、ある程度出玉を持った途端500ゲームを超える。そう、これだ。これが弥生ちゃんよ。思わせぶりな態度をとっておいて、いざ「いけるのか!?」と気を緩めた途端そっぽを向かれる。私はこんな女性にもてあそばれたい。

 

で、こんな最終的なデータがこちら。

 

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難しすぎるぅ~!!

 


完全に勝ったと思ったのに、愛するがあまり1400枚という出玉をすべて飲ませた挙句、きっちり追加投資まで決めてしまった。このド下手クソが。

 

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8連敗かぁ。いつになったら私は弥生ちゃんに一矢報いることができるのだろうか。いい加減やめればいいんですけどね。なぜかやめられないんですよ。完全に呪われてしまいました。
あーもう好き。弥生ちゃんしゅき~。しゅきぴ~。

 

…そんな悠長なことを言っている場合ではないぞ。絶対にどこかでギャフンと言わせるんだ。見てろよ弥生ちゃん!!

 

:(;゙゚''ω゚''):