VS『秘宝伝Rev』

打ち始めたのは１６時過ぎ。２１時を迎えた時、私はなすすべなくその台で５万負けていた。

『秘宝伝rev』

新しめの5.9号機である。

かるーく新台で入った『エイリヤンレボリューション』を打ちに来たはずなのに。なぜ私はＡＴＭを一度経由した挙句、５万も使っているのだろうか。数時間前の自分をぶん殴りたい。

 
簡単に書くと、

５５ゲームヤメの台を７００近くハメてボーナス。

その後１０００ハマったところでギブアップ。

なんか面白い感じになったらブログのネタになるかと思っていたのに、本当に何もなかった。唯一取った写メがこれ。

「設定２否定」とかいう、もはや何の救いもない示唆だけだった。

そしてリベンジを誓った私は、その地獄を味わった翌日、同じ店舗にて同じ台を打つことにしたのだった。

迎えた翌日。私は朝からその秘宝伝を確保することに成功した。もう負けられない。負けるにしても、多少は勝負が出来ないと納得がいかない。私は煙草の煙を勢いよく吐き出しながら、気合十分にレバーを叩き始めた。

そんな気合とは裏腹に、あっという間に１万円が終わる。おい、大丈夫かマジで。前日の忌々しい記憶が蘇る。これは怖いぞ。またこの平坦な絵を何時間も見ながら、一回転でギリギリウェイトが解除されないリールを、イライラしながら止め続けるのか。怖い。今日は５万も負けたくない。
この瞬間、私の「怖いものランキング」の３位に『秘宝伝rev』がランクインした。ちなみに２位はお化け屋敷、１位は歯医者である。４位はパクチーだ。

投資１万４千円。ようやく本日初の高確率に突入する。この高確率が難しい。前日の地獄秘宝伝では、高確率を５回もスルーしている。チャンス目引くか、ボーナス引くかしかないだろうなぁ。

そんなことを考えていると、この高確率中にスイカからボーナスを引き当てる。

「うわっ、うまっ！！」

私は思わず手を叩いた。勿論、周囲に人がいないことは確認済みだ。変な目で見られるのは避けていきたい。

高確率中のボーナスから、やっと念願の秘宝クエストへ。ゲーム数不定、ライフ管理型というちょっと変わったシステムで、一定の確率で発生する「トラップリプレイ」を６択の押し順正解で回避していくというゲーム性だ。６択を失敗すればライフが減っていくので、かなりエスパーが要求される。

勿論、そんなエスパーだけでどうにかする台ではない。この台、レア役等で獲得できる「アイテム」がカギになってくるのだが、そうそう、早速チャンス目。こんな感じでね、レア役でアイテムを集めていってダンジョンを有利に進める……

「はっ？？」

私は固まった。思ったよりも大きな声が出てしまう。慌てて周囲を確認。しまった、さっきまで俺一人しかいなかったのに、３台くらい隣の『ラブキューレ』にお兄さんが座っているではないか。いや、大丈夫か？ うむ、大丈夫。聞こえていないっぽいぞ。どうやらお兄さんは、ラブキューレに夢中になっているようだった。

これは確か、秘宝石がたくさんもらえるやつだっけ？ いやぁ、実にラッキー。さあ、今日はなんとかなりそうだぞ！！

「うへぇっ！！」

私は叫びながら、思わず立ち上がってしまった。
ああ、いけない！！ これはアウトだ。さすがに変な目で見られる。しかし、お兄さんは相変わらずラブキューレに夢中になっているようだった。危なかった。事なきを得た。危機一髪。あのお兄さんはきっと、相当訓練を積んだ『ラブキューレガチ勢』に違いない。

revだ。超秘宝revだ。

確かこれ、めっちゃ偉いはず。

わくわくしながら超秘宝revを消化。あ、めっちゃ石もらえる。

石２２個獲得。これはかなりデカい。

超秘宝はダンジョン突破が確定するので、この２２個でごっそり「ベロベロプライズチャンス」ができる。１０連２回だ。

結果はこんな感じ。

まあまあ、こんなもんだろう。

おそらく、こうなってくるとノリノリなんだと思う。特化スタートになればなんやかんやでアイテムもまぁまぁとれるし「ブジメット」があるからトラップにも引っかからない。トントン拍子だ。

トントン拍子で、その後は特に見せ場無し。まあ、無難にエンディングに到達した。

しかし、まあ。なんだろうな。
ボーナスがあまり引けなかった、ってのはあるんですけどね。うん。結構引けるものいっぱい引いて、頑張って、エンディングいって、この枚数か。結構シブいなあと。
確かにシステム的には面白いと思います。面白いんですけどね。もう少し出玉性能が高ければなぁ、というのはワガママでしょうか。うん、まあ、仕方ない。こればっかりはね……。