6号機で勝負する私
次々と撤去されていく旧基準機…。
そんな様子を眺める熊井シシャモ。
新たなメイン機種になりうるであろう番長3。
この機種でどの程度やれるのか……。
熊井シシャモ
「番長3は無理ゲーすぎます……」
番長3か、それとも6号機か……。葛藤するシシャモ。
彼が出す答えとは……!!
熊井シシャモ
「と、とりあえず投資を抑えられる6号機で勝負してみましょう……」
某日。朝イチの抽選に負け退店を余儀なくされた私は、ココイチにて無表情でカレーを食っていた。
「ふむ。さて、どうするか……」
迷っているフリをする私(誰に対してだよ)。抽選に負けて帰ってきたのだから当然、適当な店に入って打ちたい台を打つ他ない。
私は自宅近くの某店に入店。
ふらっとエウレカ3を確保。
あっ!!
座って2ゲーム目である。
アッサリと、
なんらけたたましい音や演出もなく、
しれっとおいでなすった中段チェリー。
確かこれの1/12か何かでフリーズである。それ以外はビッグボーナス確定。
残念ながら1/12は引けず、赤七ビッグ。これがそこそこの額負けている瞬間であれば、さぞ悔しがったことだろう。
しかし、私はこの中段チェリーを座って2ゲームで引いたのだ。
リプレイを引く感覚で1/5461を引いた。
当然、そうなれば悔しさなどない。許す。
このビッグはATにつながらなかったが、私はほくそ笑んでそれを受け入れる。
なぜならば、たった2ゲームで引いた中段チェリーだったからだ。
「なんだか勢いを感じるなぁ。勝てる予感がプンプンするぞ」
そんなことを考えながらペシペシ打っていると、そのおよそ2時間後……。
もう一発引いた。
熊井シシャモ
「中段の1/12でフリーズが発生するということは、さっき1回引いたから実質1/11ですね。おい、許さんぞ。これなんとかならなかったらマジで許さんぞ」
私の計算上では、さっき1回引いたのでフリーズする確率は1/11になっているはず。学がないのがバレますねぇ。
さらに付け加えると、私はこの時点でそこそこ負けていた。
負けている時に引いた中段チェリーなのだから、フリーズはまだしも、せめてATには入れたい。さっきまでの中段チェリーに対する心境とは、大きくかけ離れていたのである。
仏のように穏やかだった私の心はすでにない。是が非でもATにぶち込みたい。
マジで頼むぞ。これATに入らなかったらほんとキツイからな。
頼む頼む頼む……。
……が、残念ながら、ここも1/12(実質1/11)は引けず。フリーズは無し。しょんぼり赤七を消化。
しかし、これがATにつながる。
するとどうだ!! 逆転の狼煙が!!!!
上がらない。
あっさり単発で終了。
私はきっちり負けていた。1/5461を2度引いた男が、余裕で負けていたのである。
まず、ボーナスを当てるのが難しい。
やっと当たってもレギュラーで、
この体たらく。
どうにかこうにかぶち込んだATも駆け抜ける。
エウレカ3よ、君も私をもてあそぶのか……。
耐えられず私が選んだ道。それは、
見。ケン。見である。
島から少し離れた場所で腕を組みながら微笑む私。打てる台、あるいは打ちたい台が空くのを待とう。
見をはじめて20分ほど。めっちゃ暇だった私に、奇跡の1台が空く。
北斗天昇。これの、
3スルー台。
確か、奇数回激闘ボーナスをスカっている台は有利区間を引き継いでいたハズ…。
私は恐る恐る確保し、打ち始める。
すると200ゲーム台のゾーンで当たる。
貯められた昇舞玉はゼロ個。保証で1個もらえた(?)ので、これが小役レベルになる。
「うーん。小役レベル2だったとしても、結構きついなぁ…」
なーんて考えていると、
予想に反して6も上がった。これはもらったろ……。
見に回る私。
ここまでの負債は26本。
まだ勝負は出来る。全然捲れる範囲内だ。
考えろ……考えるんだ……今できる最善の一手を……。
トータルイクリプス(6号機)
私がこれを選んだ理由。それは結構面白そうだったからだ(勝つ気ないだろ)。
ここまでの投資、そしてこの台に突っ込むお金を考えても、おそらく完走さえすれば勝負になる。
つまり『帝都燃ゆ』だ。『帝都燃ゆ』しかない。
大丈夫、引ける。私は今日リプレイを引くような感覚で1/5461を引いたんだから。しかも2回。きっとここでも引けるに決まっている。
ぶち込め。
ねだるな、勝ち取れ。
行くぞ!義勇軍!!
ぶち込んだ。
思わず涙があふれる。ここまでの投資は38本。
やれる……これは捲れるぞ……。完走というゴールに向かって走り出す私。
そう、この『帝都燃ゆ』が逆転の足掛かりに、
全然ならなかった。
投資38000
回収21000
きっちり負けた私↓