ゼロゲームやめが出来るまで

パチスロが好きなんですよ

VS『SLOT魔法少女まどか☆マギカ2』その②

前回の続き。

sishamoslot777.hatenablog.com

朝イチ、息をするようにあっさりリセット天井を引いた私は、最早戦意を喪失していた。投資はすでに1万8千円。弱チェリーもいつの間にか95分の1まで落ち込んでいる。

「む、無理だ……」

私は店員さんに向かってそう呟いた。この心の叫びが彼に聞こえていたかどうかは分からないが、とにかくこのARTでどうにかするしかない。私は一抹の祈りを込めて、ペシペシと打ち続けた。

 

50ゲーム駆け抜けである。

 

「ふざけるなっ!」

私は怒りに任せてそう叫んだ。塔矢アキラが、中学団体戦で進藤ヒカルに向かってそう叫んでいた時の気持ちが良く分かる。そんな叫びだった。

 

この60枚ちょっとのメダルを持ってどうしようと言うのだ。他の空き台に移ろうにも、めぼしい台はない。ならば、仕方がない。とりあえずは飲まれるまで打とう。

 

そんな矢先、20ゲーム。イカから赤七ビッグを引く。「ん?」微かに私の心が反応する。しかし、その程度ではもう動じない覚悟を持っているのもまた事実。150枚獲得したところで、特定ボーナスを引いたところで何だというのか。

私は無心でボーナスを消化する。すると、このボーナスでサクッと七が揃った。微かにまどマギ2の島全体が熱気に包まれる(完全に気のせいである)。


「ふむ……」私はまだ難しい顔をしていた。まったく期待していない時の私だ。しかし、その準備中に強チェリーで30ゲーム乗せ、開始直後のスイカからワルプルギスの夜に突入した。


このトントン拍子に、私の顔は一気に緩んだ。僅かに逆転の兆しが差し込む。

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この僅かな隙間に見事手を突っ込み、このワルプルギスで575ゲーム乗せる。見事だ。これは完全にやれる日に違いない。その後もマギカクエストやらボーナスやらが重なり、

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1540ゲーム、3782枚獲得。上出来である。きっちり捲り、しかも大幅なプラス域にまで浮上。ここで一旦エス君との昼休憩となった。

 


エス君はどうも展開に恵まれず、500枚くらいの出玉を飲まれたり出たり。行ったり来たりしているようだった徐々に投資が嵩んではいるが、高設定挙動ではあるとのこと。奇数っぽいということなので、設定5かという話をしていた。

私の台はどうも6は無さそうな挙動だった。イカ、チャンス目Aでの特定ボーナスが一回ずつあるものの、他の要素はあらかた弱い。移動してもいいかもしれない。クランキーかハナビあたりでお茶を濁そうか。

 

そんなことを考えながら台に戻った3ゲーム目。レバーオンと同時に見慣れない画面が。ん? 何これ? 

 

フリーズである。

(写真は撮り忘れました)

 

この状況に、店全体が揺れた(完全に気のせいである)。隣のオッサンが私に向かって握手を求めてくる始末である。

 

「ええ、ええ。ありがとう。ありがとうございます。私は朝イチ、リセット天井を踏んでいるんです。奇跡の逆転劇です」

 

私はそうオッサンに告白しながら、堅く彼の手を握り返した。私の目には、僅かな涙が浮かんでいた。それをみたオッサンも、つられて泣いていた(これも完全に気のせいである)。

 

フリーズからのワルプルギスは、あれよあれよで370ゲーム乗せ。なかなかやれた。このARTもそこそこ続き、最終的に1405ゲーム、2253枚で終了。その直後、チャンスゾーンからもう一度ARTに入れ、500枚弱出た。


さて、もうやりきったな。私はこの時点でこの台の設定は4だと思っていた。もういい。やめよう。尚、エス君は1500枚ほど流して終了。残念ながら合わせ万枚には届かなかったが、私は6000枚を越えるメダルを流して帰宅となった。

 


私はかなりしていた。まどマギ2でこれほど出たのは初めてだったからである。顔が緩みすぎてまともにしゃべれなかった。

 


「これが出世か……」

私は予感していた。きっと私はこの先出世街道に乗り、一気に駆け上がって行くに違いない。いずれきっと街行く人たちに「私は推定4のまどマギ2で、6000枚を越える出玉を獲得した男なのです」と演説でもしながら車を走らせるのではなかろうか。

そうなったときにしっかりとしゃべれるように、今から練習しておこうと思います。