【くだまき】第4回 完走の仕方
某日、都内某店……。
H師匠
「今日はシシャモ君がこの店にいるって聞いて来てみたのだけど、姿が見えないわね……。まさかジャグラー打っているなんてことはないと思うからこのフロアだと思うんだけど……ん?」
H師匠
「あっ……」
熊井シシャモ
「くっ…。店内にあるATMでは3万までしかおろせない……? これは逆に射幸心煽っているんじゃないですかぁ?!」
H師匠
「ちょ、ちょっと…シシャモ君……」
熊井シシャモ
「ん? 師匠じゃないですか。こんにちは」
H師匠
「何しているのよ? まだお昼前なのにお金おろしているなんて」
熊井シシャモ
「今日は6号機を打つから低投資で済むと思ったんですよ…。成すすべなくATMにピットインです」
熊井シシャモ
「ですが、まだ終わっていませんから! なんならここからスタートと捉えてもいいでしょう!! これからこれから!!」
H師匠
「ちなみに、何を打っていたの?」
熊井シシャモ
「マジハロ7です。私はあの台の出し方を解明するまで他の台は触らないと決めたんです」
H師匠
「……」
H師匠
「(これは鬼負けする予感がするわね……)」
数時間後……
……
…
H師匠
「さて、シシャモ君の様子はどうなっているのかしら?」
\\ボーナス確定!!//
H師匠
「ま、まだマジハロ7打ってる……」
熊井シシャモ
「うぅ…。マジでどうしたらいいんだよこの台……」
H師匠
「調子はどう? 勝てそうなの?」
熊井シシャモ
「いや、これはちょっとどうしようもない気が……」
熊井シシャモ
「設定がどうこうの問題なのでしょうか……。カボチャンスに入れてもどうしようもないんですよ。AT中は純増枚数が変動する機種なんですけど、そこが低いとナビも全然でないし……」
熊井シシャモ
「そもそも、どうやってもロング継続の絵が見えないんです!! ああっ!! もうこの台ヤメたいんですけどぉ!!!」
H師匠
「(ヤメればいいのに)」
………
……
…
熊井シシャモ
「いやぁ……6号機は本当に難しい機種が増えましたねぇ……」
熊井シシャモ
「どの機種にもやりようはあるんでしょうけど、そのハードルが思ったよりも高かったり、エスパーじみたヒキを必要としていたり……。勝ち方の想像が出来ないって機種がちらほら現れ始めたってところでしょうか」
H師匠
「で、そのハードルの先にあるのが上限2400枚ともなると、そりゃ厳しいわって思うわね」
熊井シシャモ
「最高設定のエクストラを除けば、ここ最近では打ち手の目標が『完走』に移りつつありますよね。良くも悪くも」
H師匠
「5.9号機っていう捨て駒を使って、6号機はある程度許される体制が整っていたから、その流れも自然だったわね。純増枚数を引き上げることで、完走に対する時間も短縮。有利区間への突入率にも設定差があるから、まあそれなりに頑張れるイメージはあるってところかしら。ゲーム性に幅が広がったのは間違いないわね」
熊井シシャモ
「まあ、そう考えるとこの手の『どうしたらいいのかわからない』台が増えたことも、ある種喜ばしいことなのでしょうか。メーカーが色々試行錯誤している雰囲気はありますよね」
H師匠
「『鏡』と『ドン2』くらいしか打ったことが無いから分からないんだけど、完走ってそんなに頻繁に出来るものなの?」
熊井シシャモ
「いやいや、そんなことは無いかと……。まあまあ大変だと思います。台にもよりますけど、勝手なイメージとしては5号機で3000枚くらい出せるようなヒキをすれば、短時間に2400枚取れる感じですかね」
H師匠
「ああ、鏡もそんな感じだったかもね」
熊井シシャモ
「師匠は鏡でしか完走したことないんでしたっけ?」
H師匠
「ないわね。5.9号機なら『スクデ』と『ダンガンロンパ』は3回くらい完走してるけど」
熊井シシャモ
「……だから、その偏ったヒキはどうなってるんですか……」
H師匠
「スクデもダンガンロンパも、どうすれば完走できるのか分かりやすかったのよ。頑張り方が明確だったから好きだったの」
熊井シシャモ
「ああ、なるほど。だったら6号機だってそれなりに好みの台があるはずですよ?」
H師匠
「あら、ホント? ちょっと頑張りどころがわかりやすいのを何個か紹介してくれる?」
熊井シシャモ
「いいですよ。では、完走の足掛かりになるポイントを軽く触りながら何機種かご紹介します。あ、でもあくまで私個人的な印象と意見ですからね。怒らないでくださいね!」
その①
『HEY!鏡』
「100ナビ中に弁当でめっちゃホールドさせる」
その②
「義勇軍ボーナスを引きましょうね」
その③
『ロードオブヴァーミリオン:Re』
「皇帝フリーズ待ち」
その④
『ガールズアンドパンツァーG』
「強シナリオ中にマウス」
その⑤
「強ATで頑張れ」
その⑥
『タイガーアンドバニー』
「気合と根性でナビレベルと継続率をマックスに」
その⑦
『スカイガールズ~ゼロノツバサ~』
「スカイビッグ引けよ」
その⑧
『サラリーマン金太郎MAX』
「なめんなフリーズ鬼引き」
その⑨
『トータルイクリプス2』
「帝都燃ゆ」
その⑩
『アナザーハナビ弥生ちゃん』
「設定1を打て」
H師匠
「……」
熊井シシャモ
「……♪(満足気)」
H師匠
「随分と雑ね……」
熊井シシャモ
「師匠のためにサクッと説明したんですよ。もっと語りましょうか? 弥生ちゃんとガルパンについてはそこそこ語れるはずですよ!!」
H師匠
「いいえ、結構よ。とりあえずロードオブヴァーミリオンを探して打ちに行こうかしらね」
熊井シシャモ
「ってな感じで、今回はこの辺で失礼しましょう。お相手はガルパン大好き熊井シシャモと」
H師匠
「ピラミッドアイ大好きH師匠でお送りしたわ」
熊井シシャモ
「皆さんも完走目指して6号機打ちましょうね!! アデュ~!!」