【くだまき】第2回 5.9号機、6号機について語る二人
ーー某日・都内競艇場ーー
友人エス君
「うん、いい天気だ。こんな日は外に出るに限るな」
友人エス君
「外に出るって言ったって、行く場所なんて大体決まってるのが悲しいが…。最近パチスロは負けに負けが込んでいるから打ちたくないし、そうとなれば来るのは競艇場。やれやれ、依存症は困るぜ」
友人エス君
「ん? なんだか見慣れた姿が……」
熊井シシャモ
「いけぇ~!! 沙樹ちゃん!! おっほぉぉぉおおお!!!」
友人エス君
「あ、あんなところに依存症が……」
熊井シシャモ
「よし! 沙樹ちゃんナイスターン!! これは頭まであるのかぁ!?」
友人エス君
「お、おい。シシャモ君」
熊井シシャモ
「誰ですか!? ちょっと今良いところなので話しかけないで! コーチ屋ならお断りですよ!! よっしゃあ沙樹ちゃん!! がんばれぇ!!」
友人エス君
「………」
熊井シシャモ
「あっはぁぁぁあああああ!! あるあるあるあるある!!! これは沙樹ちゃんあるぅ~!!」
友人エス君
(…ここまで行くと気持ち悪い……)
熊井シシャモ
「おっしゃぁあああ! 沙樹ちゃんありがとう!! 大好き!! 可愛い!! だいすきぃぃぃいいい!!」
友人エス君
「シ、シシャモ君。そろそろいいかな」
熊井シシャモ
「ん? あれ、なんだエス君じゃないですか。こんにちは」
友人エス君
「なにしてるんだこんなところで」
熊井シシャモ
「見ればわかるでしょう? 推しレーサーである清水沙樹ちゃんを応援しに来ているんです。今のレースはかなり熱かったですねぇ。やはり2コースからの沙樹ちゃんは期待できます! きっちり取りましたし、感無量です!! ああ~沙樹ちゃん最高だなぁ」
\\全力で推すぞー!!!!!!//
友人エス君
「…なんだか君の恐ろしい一面を見た気がするよ……」
熊井シシャモ
「そういうエス君こそどうしたんですか? まるで『スロットでまったく勝てないからボートに活路を探しに来た』みたいな悲しげな表情してますけど」
友人エス君
「…大体あってる」
熊井シシャモ
「まあ、出会ってからで言えば20年くらいの付き合いになりますから。そのくらいはお見通しですよ」
熊井シシャモ
「で、勝ってるんですか?」
友人エス君
「いや、今来たところだからな。これからだ」
熊井シシャモ
「なるほど! では一緒にボートを楽しみましょう!! たまにはスロット以外での楽しみも必要ですからね!!」
ーー閑話休題ーー
友人エス君
「おらぁあああ!! いっけぇぇええええ!! めんどりぃぃぃいいいいいい!!!」
熊井シシャモ
「うぉぉおおおお! 今のターンはかなり熱い!! そんなに外ぶん回して届くんですかぁ!?」
友人エス君
「ああああ!! 頑張れ妻鳥いいいい!!」
熊井シシャモ
「さすが若い選手というだけあって思い切りがいいですね!! これは応援したくなる!!(買ってない)」
友人エス君
「ああああああ!! 惜しいぃぃいいいい!! 届いてないかぁ!!」
熊井シシャモ
「ああー…これは惜しい。かなり思い切った仕掛けだったんですけどね。流石にこれは出来たかなぁ…」
友人エス君
「ああ、妻鳥…惜しかったなぁ。いいレースを見せてもらったからいいとするか」
熊井シシャモ
「ええ、なんせ彼は我々と同い年ですからね。応援したくなりますね(買ってない≪2度目≫)」
友人エス君
「はぁ。久しぶりに大声を出したら疲れた…」
熊井シシャモ
「うーん、エス君、私に対して恐ろしいとかなんとか言ってましたけど、あなたも十分気味が悪かったですよ」
友人エス君
「ま、まぁ…勝負事に熱くなっちまうのは仕方がないよな」
熊井シシャモ
「キリも良いですし、今日のところはカフェでゆっくりとくだでも巻くとしましょうか」
ーー場面移動ーー
くだまきテーマ『新基準機スロットについて語ろうよ!!』
ーー都内某カフェーー
エス君
「最近スロットは厳しいな…全然勝てないぜ……」
熊井シシャモ
「あらま。まるで元々は勝っていたような物言いですね。いつの時代だってめっちゃ負けてるんだから変わらないでしょうに」
エス君
「……イラッ」
熊井シシャモ
「おっと、そんな顔をしないでください。この前ART670ゲーム残した政宗2をプレゼントしたじゃないですか。あれで2000枚くらい浮いているんでしょう? ちょっとくらいはマウント取らせてくださいね(ゲス顔)」
エス君
「……ムカムカッ」
↓以下、私がエス君譲った政宗の最終獲得枚数(熊井シシャモ、3000枚の獲得表記でヤメ)
↓その後のエス君とのライン
熊井シシャモ
「まあ、エス君が不満をたれる気持ちも分かりますけどね。規制規制で、昨今のパチスロ事情は厳しいともっぱら噂ですから」
エス君
「6号機の厳しさはちょっと辛いものがあるな…これから5号機がどんどんなくなっていくって考えると、そりゃあ不安も募るってもんだ……」
熊井シシャモ
「まあ、そう悲観することばかりではありませんよ。6号機はコイン持ちがいいですからね。旧基準機を打っている時よりも、明らかに大敗が減りました。リカバリーが効きやすいので、お小遣い稼ぎをするという意味では持ってこいかと」
エス君
「うーん…俺はどうしても、獲得枚数の上限があるってのがなぁ…」
熊井シシャモ
「うーん。そればっかりは仕方がありませんねぇ。どうしようもない部分です」
エス君
「有利区間うんぬん…あの辺の規制がなんとかならんものかと思っているんだが、さすがに厳しい気がする。そんなものよりも先に、ノーマルタイプの規制緩和が先に来るべきだろうしな」
熊井シシャモ
「おっしゃる通りですね。ノーマルタイプがあんなにも縛られる必要はないと思うのですが……」
エス君
「ドン2なんかは面白いし、バンバンクロスも悪くないって話しは聞くんだが、なんだろうな…どうしてもビッグ200枚という壁は高いんだよなぁ」
熊井シシャモ
「わかりますよ。まぁ、コイン持ちがいいので打っていればそこまで違和感はないのかもしれませんが…ならディスクアップでいいか!ってなっちゃいますよね」
エス君
「AT機の有利区間撤廃はよほどの事がない限りは無理だとして、その基準の中で色々メーカーが試行錯誤してくれてる感じだよな」
熊井シシャモ
「そうですね。有利区間があっても面白いというか、それなりに違和感無く打てる台もすでに出てきてますもん。ガルパンなんか面白いですし」
熊井シシャモ
「うん。そうやって考えてみると、5.9号機に比べれば全然やれますよ。あの時期には打つ台にまぁ~困りましたから」
エス君
「確かに…5.9号機はマジでディスクアップが出るまで絶望しかなかったからな…」
熊井シシャモ
「あのディスクアップというモンスターマシンを5.9号機で生み出したというのが、パチスロ業界の底力ですよ。いやぁ、本当にメーカーには天才が多くいるのだと実感しました」
エス君
「ディスクアップは、究極までに甘さを追求した、って台だよな。ホント、5.9号機の完成形が最後にきちんと出来上がった感じだな」
熊井シシャモ
「5.9で言うと、ディスクアップ以外にもノーマルタイプは結構面白い台が出てきましたよね」
エス君
「ノーマルに関しては本当に面白かったと思うぜ。ボーナス+RTという括りで、あれこれ色々なゲーム性の台が出てきたし。個人的には『コードギアスCC』と『ダンまち』は秀逸だったな」
熊井シシャモ
「振り替えると、高設定狙いでノーマルタイプを打つようになったのも5.9号機の流れがあったからだった気がします。あの時期は新台のART機にまったく興味がなかったものですから」
エス君
「ちなみに、5.9号機のART機(ディスクアップは除く)の中では何が一番勝っていた?」
熊井シシャモ
「その括りで言っていいのか分かりませんが、ダントツで『ルパン三世~世界解剖~』ですね。あれの高設定は勝てましたよ」
エス君
「世界解剖…あれの高設定って日本にあったのか?」
熊井シシャモ
「なかなかありませんでしたが…まあ弥生ちゃんよりはあったんじゃないです? 私が良く行っていた店にあったんですよ。ひと島作るくらいの勢いでめっちゃ導入してて、多分お客さんをつけたくて設定入れていたんでしょうね。人気なくて全然人がいなかったものですから、割と気持ちよく勝たせていただいていました」
エス君
「あの台、有利区間っていう規制の穴を突いた最初の台だよな。うーん、まぁ今思うとそこまで悪い台ではなかったのかもな……」
熊井シシャモ
「売り込みが派手過ぎたんですよ。『有利区間上限無し! 純増5枚!!』なんて言われたら、そりゃ打ち手のハードルも上がります」
熊井シシャモ
「もっと控えめに『新感覚! マシンガンMBマシン登場!!』くらいにしておけばもっと稼働もついたと思うんですが…まぁ、お店があまり高設定を使っていなかったので仕方がありませんね。低設定キツすぎますから」
エス君
「獲得上限の件も含め俺の中では、5.9号機と6号機。確かに6号機は多少マシだが、そんなに差がないように思えるんだが……」
熊井シシャモ
「一撃の獲得枚数という部分ではそうなんですけど……設定差を設ける部分と言う意味では結構大きな違いがありますよ」
熊井シシャモ
「5.9号機と比べた時の6号機の最も大きな良さは、出玉の増加期間(AT、ART)の突入率に設定差をつけられるようになったことだと思います。これが出てきたので高設定狙いがはかどるようになりました」
エス君
「言われてみればそうだな。リゼロや聖闘士星矢SPなんて、6はエクストラだし、見世物にもなる」
熊井シシャモ
「そうなんです。お店としても高設定を使っているとアピールしたいわけで、そうなってくると6号機の6を使うのが一番楽なんですよね。絆や番長の6よりも割りは低いので、安心ですしね」
エス君
「どうなんだろう。6号機の高設定狙いをあまりしたことがないからわからないんだが、設定は使われているのか?」
熊井シシャモ
「体感でしかないので自信はありませんが、印象でいえば高設定は結構あると思います。現状、旧基準機を狙うよりは、新基準機の方がツモれる可能性は高いんじゃないですか? ライバルの多さや、専業の人の動きを考えると、今のところまだ6号機は手薄な印象ですからねぇ」
エス君
「…なんかそれっぽいことをいっているな」
熊井シシャモ
「ん? なんです急に」
エス君
「弥生ちゃんの低設定を、アホみたいに打っていた君が……」
熊井シシャモ
「あ、あの時のことは…言わないでください。あれで反省して我に返ったのです。低設定では勝てないと気づかされたんですよ。まあ、未だにどの店でも弥生ちゃん見つけたら設定無視して打つんですけど!! 多分実機買った方が身のためですね!!」
\\安い!!//
エス君
「ちなみにだが、6号機の今後の動きはどうなると思う?」
熊井シシャモ
「うーん、しばらくは似たように機種がぞろぞろ出てきて終わりかなと…」
エス君
「確かにな…ぶっちゃけ『鏡』と『リゼロ』で、王道の路線はやっちゃってる感じあるよな。あとは『グレンラガン』やら『ガルパンG』なんかの有利区間回避系統の機種がどう頭角を現してくるかによると思うんだが、この辺もしばらくは難しそうだし……」
熊井シシャモ
「我々の想像し得ないAT機を待つばかりですね…天才の皆さん、お願いしますね!!」
エス君
「『ピラミッドアイ』とかいう気になる機種があるが、あれはどうだ?」
熊井シシャモ
「打ってみたいとは思いますし、ノーマルタイプとして期待はしちゃいますね。けど、どうでしょうか……ノーマルタイプに関しては正直『規制緩和待ち』という気持ちが強いんですよね」
エス君
「お、それはちょっと意外だな。どんな機種でも『面白い!』ってアホな犬みたいにベタベタ打つタイプだと思っていたが。なんせ弥生ちゃんで面白いっていうくらいだから」
熊井シシャモ
「……ワンワンッ」
熊井シシャモ
「先ほどエス君も言ってましたけど、多分これから先にスロットの規制緩和が来るとすれば、『AT、ARTの一撃獲得枚数上限』よりも先に『ノーマルタイプのボーナス獲得枚数上限』の緩和が先に来ると思うんですよね。ノーマルタイプの獲得枚数上限については規制する意味が弱い気がしますし、何よりユーザーがそれを望んでいる気がするんです。その期待込みの心情ですよねぇ」
エス君
「そうなってくれば、これまでと同じような仕様のノーマルタイプもバンバン出てくるもんな。打ち手としては楽しみが増える上に、そこまで射幸心も煽らないので健全になってくると…」
熊井シシャモ
「リゼロの方がよっぽど射幸心煽ってる出方しますからね。純増8枚はマジでやべぇですよ。脳があの純増に焼かれてしまいます……」
エス君
「何はともあれ、まだまだパチスロは楽しめそうだっていう光は見えてきている感じだな。今後の方向というか変化は気になるところではあるが、現状出回っている機種でも十分楽しめる。勝っている人もいるわけだし、まだまだ依存症が捗るぜ!!」
熊井シシャモ
「おっと、思わず話が長くなりましたね。5.9号機も色々変化していきましたし、6号機もこれから良き方向へと変わっていくことは間違いありません。打ち手としては、その変化に心を躍らせつつ、奇跡的な規制の緩和に夢を見ながらパチスロライフを楽しみましょう」
熊井シシャモ
「そろそろまとまった時間で実践記事なんかを書けるくらいの稼働をしたい私でした。それではまたね~」