末尾狙い軍記
最近良く足を運んでいた店舗の並びが急激に増えたことを受けて、肝を冷やす熊井シシャモ……。
熊井シシャモ「だぁー!! なんだよなんだよ!! 今日も200人超えてるのかよ!!」
熊井シシャモ「いい店に人が集まるのは当然のことだけど……それにしたって前まで100人すら超えなかった店だよ? いくらなんでもバレるの早すぎるでしょうが……」
熊井シシャモ「軍団チックな人たちも増えてきて、こりゃあこの店でのんびり打つのも厳しくなってきたかぁ」
(↓イメージ画)
軍団「ふっふっふ……我々の次の獲物はこの店か……」(あくまでイメージ)
助けを求めるように、パチスロの師である『H師匠』のところへ行く熊井シシャモ。
熊井シシャモ「ってなわけで、こうして喫茶店でお茶を濁しているわけですよ」
H師匠「……甘い! 甘すぎるわっ!!」
H師匠「勝つ気があるの? 諦めるのが早すぎるわ。いいこと? 世の中にはあなたみたいな休日スロッターのために、休日に取材をぶち込んでいる店が数多くあるじゃない」
熊井シシャモ「まあ、それはわかりますけど……」
H師匠「全台系しか狙っていないでしょう? そりゃあ軍団が数の利を生かすのも当然。もっと別の角度からいきなさい。狙うは末尾系よっ!!」
熊井シシャモ「末尾ぃ? 難しそうだなぁ。全台系が分かりやすくて好きなんですよ。私には末尾狙いなんて荷が重い……」
H師匠「やる前からあきらめるのは愚かよ。とにかく行ってきなさい。そしてその感想を私に聞かせなさい。具体的に設定が使われていたかどうか、傾向がつかめそうか……いいわね?(潜入捜査込み)」
………
……
…
3万勝っている状態からダラダラ飲まれて2千円勝ちまで落ち込んだ時よりも、5万負けからちょっと取り戻して1万負けまで負債を減らした時の方が清々しいのは一体どういうことなのでしょうかね。勝ちに等しい負けということでしょうか。
始めに行っておくと、今回の結果はそんな感じになる。助かった、という気持ちでいっぱいだ。
最近「台番号の特定末尾」を狙うことが出来る媒体取材が流行ってきているように見受けられます。台番の下一桁に法則を持たせ、高設定を投入するというやつですね。私もその波に乗ってみたい。
そもそも媒体取材自体の信憑性が怪しいもので、私自身何度も痛い目を見てきた。公約を守らない店舗があるのは勿論、軍団が島単位でガッチリ抑えているのを指をくわえて眺めていたこともあった。
それでも、高設定があるのではないか、という期待をもって朝からスロットが打てるのは単純に楽しい。それもこれも、ホント店によるんですけどね。
この日私が出向いた店舗は、先述いたしました、所謂「末尾系」の媒体取材を入れていた。末尾を狙うとなると、全台系よりも少々難しそうだ。ドキドキワクワク宝探し感覚で私は朝の抽選を受けていた。
この日私が狙っていたのは「末尾1」。
新台で2台導入されていた『パチスロ ガールズ&パンツァーG』と、復活導入で4台入った『ブラックラグーン3』の二機種に共通する末尾が1であること。
さらにその店舗が過去に同じ取材を5回入れており、これまで対象になっていない末尾が1・2・8・9・0。
この二つを加味して、とりあえず末尾1を抑えてみようという考えだった。
まあ~フワッとした根拠ではあるが、店へと向かう道中の私は、自信に満ち溢れていた。「末尾1で間違いない。見つけてしまったな……ひょっとして名探偵か俺は」と、己の才覚に酔っていた。
おっと、そこのアナタ。「誰だってそんなこと予想するだろ」なんて言ってはダメですよ。今となっては誰よりも私自身が、自分の愚かさは分かっていますから。
とりあえず、新台である『ガルパンG』か『ラグーン3』が取れたらいいが、どうだろうか。あるいは10台構成の『HEY!鏡』を、慎重に回すというのもアリかもしれない。すべての末尾が揃っていてかつ、挙動が分かりやすい鏡で後ヅモ作戦だ。
私は200人ほどが並んだその抽選で、なんと33番を引き当てる。これならとりあえず末尾1はなんとかなりそうだ。
入場して、鏡の島へ。1台埋まっていたが、末尾は8。まだ余裕がありそうなので、ダメもとで新台のところへ。
……
…
あれ? ガルパン空いてる。
私はとっさにガルパンの末尾1を抑える。えっと、いいの?これ、多分入ってるよ?(分からないだろ)
一番打ちたかった「新台」で「末尾1」で、もう一つ付け加えるなら「カド台」の『ガルパンG』を確保できてしまった。これは……。
「勝ったな……」
私はあっという間に調子に乗った。調子に乗っていたので、すぐに打ち始めず、ほくそ笑みながら店内を見て回ることに。願わくば、末尾1が埋まっていてほしい。
フッフッフ。私の目論見通り、店内にある末尾1はあらかた埋まって……あれ?ぜんっぜん埋まってないんですけど。
いそいそと見回ってみると、末尾8が率先して埋まっていた。
「イチとハチの発音が似ているから、みんな間違ったのかな?」
私は首を捻りながらガルパンへと戻る。この時点で気が付くべきだった。特定末尾は1ではない可能性が高いと。
しかし悲しきかな。私はこのタイミングでなぜか勝利を確信してしまっていたのです。ブログに私の華麗な予想と立ち回りが書けるのではないかと、スマホでメモ帳アプリもしっかり起動していた。簡単な展開とデータを書き残すつもりだったのだ。
私は意気揚々とガルパンを打ち始めた。
そして本当に簡単なデータとなった。
ざっと振り返ると、朝イチ180ゲームでCZに当選。それがあっさりATにつながると、2セット246枚獲得。出だしは悪くない。
その後135ゲームCZ失敗。
さらに地獄は続く。
218ゲームCZ失敗。
375ゲームCZ失敗。
210ゲームCZ失敗。
308ゲームCZ失敗。
赤全然余裕で外すし、もうなにさ……。
で、132ゲーム回す。ちょうど3万使ったところで気が付いた。
これは低設定だ。
西住どの「低設定臭がプンプンです!」
熊井シシャモ「はわわ…はわわ……」
私は頭を抱えながら店内を回遊。どこだ、どこが当たりだ? 朝埋まっていた末尾8も見切られている。それらしい特定末尾は見当たらない。
というか、しいて言えば末尾1がやっぱり怪しい。末尾1に出玉を持っている台が多いが……。
私は迷った。正直、私の打っているガルパンはもうキツイ。と、その時だ。
末尾1の鏡が空いた。
私はとっさの判断でその鏡に移動する。朝イチ600ゲームでボーナスを引いて、DZがバスではなかったことは確認していた。4ゲームで止められている台だ。
流石にまだ低設定と見切るのは早すぎる台だ。私は意気揚々と打ち始める。
おっほぉぉぉぉおおお~!!!!! 天井だぁーい!!
万事休すか。
しかもDZはバス。どうなってるんだ。
投資はおよそ6万。私は鏡をヤメ、店内を回遊。そしてついに「特定末尾」の答えが出た。
末尾9がお祭り騒ぎになり始めていたのである。
私はあわてて末尾9を抑えに行く。しかし、時すでに遅し。店内にある全400台のうち、すべての末尾9が埋まっていた。
そりゃそうだ…気が付くのが遅すぎたのだ。こりゃもうだめか……。
そんな私に一筋の希望が。偶然通りかかったバラエティコーナーの末尾9が1台空いたのだ。ロクに機種も確認せずに私は下皿に煙草を置く。
ヤ、ヤマト……
打ったことないよ?
さあ、ロクな見せ場もありませんでしたこの記事。ずいぶんダラダラしてしまったので、最後のヤマトはざっくりダイジェストになります。
色々あって、2千枚を超えるメダルを奪取。ありがとうヤマト。
最終結果
投資66000
回収41000
助かった感がありますね!!ガッツリ負けているんですけど。
冒頭でも言いましたが、負けているんですけど、なんでしょう。完全に勝った気でいる。「捲りきった」とまで言い切ってもいい(よくないだろ)。
その勢いで、この翌日なぜかウナギを食ってますからね。負けているクセに。
(;´・ω・){ウナギ食ってる場合じゃねぇよ。ホントに}