ノリ喰われ軍記(VS『パチスロ攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG』):後編
さぁ、始まるザマスよ
前回の続きになります。
前回までのあらすじ
パチスロ大好き友人エス君、満を持しての通算18回目となる引退宣言からわずか2週間での復活宣言。そんな引退詐欺師エス君から、熊井シシャモはノリ打ちを提案される…。
エス君「ノリ打ちしておくれよぉ~」
熊井シシャモ「わ、分かったから!!離れなさいよ!」
そんな熊井シシャモに僥倖。
『パチスロ攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG』にて、朝イチ僅か3000円で射止めたARTがロング継続となり、まとまった出玉を獲得。
しかも、このART終了後、チャンスゾーンが最低4つは潜っている状態である。ほぼ勝利は確約されていた。
熊井シシャモ「…簡単ねぇ。これでとりあえず今日はなんとかなりそうだわ」
そんな熊井とは対照的に、リゼロを打つエス君は、とにかく苦しんでいた。
エス君「白鯨に勝てねぇ……」
エス君「でも見た感じシシャモ君が調子良さそうだし…まあ、いっか」
ある程度の勝利をほぼ確約していると思しき熊井シシャモ。絶賛絶不調のエス君。この二人のノリ打ちの行方は……??
次回!!『のり☆うち』
さあ、二人の結末やいかに!!
リゼロを打つエス君
エス君「朝イチが200ゲーム台で白鯨来て、その後500ゲーム台、で最深部700ゲーム台か。全部白鯨に負けてるんだから、そりゃあ勝てるはずないよねぇ…(遠い目)」
エス君「移動だ移動。これ以上打ってもしょうがない。なんか『スロット牙狼 守りし者』が良さそうだし、そっちに移動しよう」
エス君の移動を受け、熊井シシャモ。不安を募らせる。
熊井シシャモ「アンタ、今いくら使ってるの?」
エス君「んー、35kくらいかな」
熊井シシャモ「う、うーん。まあ、まだ射程圏内か…リゼロ打ってたなら仕方ないけれど、ちょっと考えなさいよ? 私はなんとかなると思うから…」
エス君「勿論!! 分かってるって。これからしっかり捲るから。シシャモ君は遠慮なんかせずにジャンジャンバリバリいっちゃってよ!!」
熊井シシャモ「し、信じるわよ? 頼むから、ヘンな気は起こさないでね!!」
数時間後……
熊井シシャモ「…ハッ!! エス君の様子がおかしい…!!」
エス君「私の……」
エス君「投資は……」
エス君「6万円だぁー!!(持ちメダル500枚)」
この時点で二人合わせてきっちりマイナス収支。終焉の鐘が鳴り響いていた。
熊井シシャモ「だ、ダメダメ!! やめろ、今すぐやめろ!! やめてくれぇ!!!」
………
……
…
ここからは熊井が攻殻機動隊2を続行、エス君はコードギアスCCで負債を減らしていく作戦に。
私、熊井シシャモの投資が3本。エス君と合計すると、現状63本。
エス君の負債を考えても、この攻殻機動隊で3000枚クラスのメダルを得ることは必須条件となった。およそ2000枚のメダルを獲得しているので、ノルマはあと1000枚。
道筋は見える。なぜならば、朝イチ奇跡的に引いた『電脳モード』で獲得したCZがあと4つも残っているからだ。
最早、このCZでの結果次第…。自分の収支はほぼ間違いなく大幅なプラスになることは間違いないのだが、ノリ打ちともなると話は変わってくる。この日のエス君は間違いなく役に立たない。ポンコツである。私がなんとかするしかない。
ART終了後すぐ、獲得していたCZですぐにARTへ復帰。これも『個別の11人』からのスタートだった。
7揃いを3回決め、特化ゾーン『電脳ラッシュ』を3回。116ゲームの上乗せに成功。
これがちょこちょこ上乗せを決め、またしてもちょっと伸びる。
ゲーム数、獲得枚数を引き継ぎ、合計1092ゲーム、2434枚獲得。順調に出玉を伸ばす。
終了後、10ゲームでビッグを一度引いて、さらに波に乗る。と、思われたのだが、ここで失速。
チャンスゾーンを2回スルーし、3つ目の高確率でなんとかARTへ。保証されている分のCZを使い果たす。
146ゲームART当選。これが伸びない。65ゲーム103枚獲得で終了。
保証分のCZを使い果たし、辞めるタイミングではある。しかし、負債を捲るにはまだ届いていない。続行か否かを考える。
ここまでの判別要素を確認。
滑りベルが1/114。(1/163~1/128)。
単独ボーナスが1回。(1/2340~1/819)。
…正直、悪くない。何なら良い方だ。これはあるかもしれない。
店内をぐるっと一周し、めぼしい台が無いことを確認。私はこの攻殻機動隊2の続行を決める。
しかし、この判断が間違っていた。
次の当選は599ゲーム。CZからのARTである。
持ちメダルを大きく減らす展開。しかも追い打ちをかけるように駆け抜け。50ゲーム63枚の獲得で終了。
まずい……この展開でまんまと1000枚弱のメダルを失う。
しかし、滑りベルはまだ良好。CZの入りも悪くない。高設定っぽい雰囲気はある。
熊井シシャモ「ぞ、続行ね…」
97ゲーム、強チェリーからREG。
47ゲーム、CZからARTへ。171ゲーム253枚獲得。
ここで滑りベルの数値を確認。非情にも失速している。1/138まで落ち込んでいた。
設定差のないボーナスのヒキが悪く、出玉を大きく減らす展開。ああ、どうしよう…。
悩みに悩んだ末、130ゲームで見切ることに。
『攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG』は、ぶっちゃけ設定云々ではなくヒキでなんとかする台だと思っている。設定差のないボーナスを、いかに確率通りに引けるかで大きく展開が変わってくる台だ。前半こそ鬼のようなヒキを見せていたが、完全にこの日はヒキが枯渇したと思える。
ここからは、いかに立ち回ろうか……。
その後、試行錯誤はした。ゾーン狙いで『モンハン~狂竜戦線~』を打ってみたり、合算の良さそうな『蒼き鋼のアルペジオ メンタルモデルver.』を打ったり。普段は打つことがあまりない、ジャグラーコーナーの島を何度も何度も行き来したり…。
しかし、打つ手なし。私は出玉を1700枚ほどまで減らし、ギブアップした。
投資3000円
回収34000円
個人収支は充分なプラスとなった。しかし、大事なのはエス君の収支だ。
エス君
投資77000円
回収20000円
トータルノリ収支
総投資80000円
回収54000円
一人頭、マイナス13000円
私はエス君に44000円を渡した。ノリ打ちなのだから仕方がない。これも運命なのである。帰りの車内では上田正樹氏の『悲しい色やね』がヘビーローテーションしていたのは言うまでもない。
そういえば、6月はえらくノリ喰われましたわ。私の師匠であるH師匠にも4万ほどノリ喰われていますので、これだけでもう9万円弱のノリ喰われである。
勿論、いずれ逆のパターンにもなり得ますから。こういうときは腹を決めてノるのが良いでしょうよ。きっと返ってくることがあるでしょうからね…。
調子の良し悪しは、あると思うんですよね。パチスロとはそういうものだと思うのです。エス君の不調に関しては、まあ仕方がない。このくらいの負けで済んで、むしろ助かったと思うことにしました。
こういうときにしっかりと勝っておいて、いつか私が絶不調でどうしようもない時には、助けてもらおうと思います…。ハイ、現場からは以上でっす。
(;´・ω・){はぁ…きっつ……}