撤去される前に……!!( VS『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』)
パチスロの寿命というのは、それほど長くはない。5、6年が良いところだろうか。
いつか訪れる撤去という運命には逆らうことが出来ず、規制の波に飲み込まれるように次々と認定が切れる。ユーザーも涙ながら、泣く泣くホールから姿を消していく機種も少なくはない。
北斗転生が認定切れとなり、ホールを去ったのは記憶に新しいですね。8月には化物語、10月にはまどマギが撤去されると。いずれも5号機を盛り上げた功労者。それを思うとやはりどこか寂しく、杏里よろしく私も悲しみがとまらない。
次々に訪れる撤去という名の別れ。いつまでもホールで鎮座することは許されないのだ。しかし、『アナザーハナビ弥生ちゃん』の認定はまったく切れていないはずなのに、なぜかホールから撤去されてしまった。なぜだろうか。別れにはいろいろあるのだろう。やれやれ、である。
もうホールで打てなくなることが目前に迫ってくると、ちょっと打っておこうかな、なんてことを思ったりもするわけで。せっかくなので私もその気持ちに逆らわず、久しぶりに『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』を打ってまいりました。
都内某店。朝イチから増台されたばかりのまどマギを確保。
私はどちらかといえば、まどマギは初代よりも2の方が好きだ。初代は難しすぎる。ゲーム数解除の台が嫌いというわけではないのだが、モードBをループするあの地獄を何度も味わってしまったので、苦手意識がバッキバキに強い。
しかし、そんなことを言っていてはダメ。打てなくなってからでは遅いのだから。私は意を決してサンドに諭吉をぶっこんだ。
弱チェリーが1/80くらいなら良し。
4回に1回、スイカからマジチャレに行ってほしい。
百の位が偶数での解除がモードA、奇数ならモードB。
中段チェリーは意地でもプチボーナス中に引け。
私の初代まどマギに対する知識は、こんなもんだ。まったく打ち込んでいないのがバレるが、それは仕方がない。あの台を打つ時は、GODシリーズを打つ時と同じくらいの覚悟が必要だというのが私にとってのイメージなので、避けに避けてきたのである。
とにかくまずは、変更挙動が見たい。確か、何にも引いていないのにほむら部屋に行ったり、ランプの矛盾とかで見極めるんだっけ?
オドオドしながら打ち始める。恐らく、今時こんなに新鮮な気持ちで初代まどかを朝イチから打っている人間はいないだろう。上野動物園にいるパンダと同じくらい希少な存在である。
まずは朝イチ。とりあえずほむら部屋へ移行。変更っぽい。
197ゲームで解除。モードBっぽい。
これがプチボーナスで何もなく終了。
次の当たりは300ゲーム。恐らく強チェリー解除。
これがビッグもラッシュには当選せず。
ここから天国がループ。
55ゲーム、プチボーナス
44ゲーム、プチボーナス
60ゲーム、ビッグボーナス
で、91ゲーム。プチボーナス。
合間合間でビッグを引き、穢れを貯めることなく天国をループさせる(下手ですね)。追い打ちをかけるように、ラッシュには当選しない。これはマズイ展開である。
不安に駆られ思わずムーンチャイルドの「ESCAPE」を口ずさみそうになる。逃げ出したかったのだろう。正確にはサビの「裸の太陽~」だけは口ずさんだ。
そんな不安いっぱいのところで、
このプチボーナス中にようやくラッシュに当選する。危なかった…。
さらに、ラッシュ中にもう一度天国をループ。展開的には最高だが、これがプチでちょっとイラついた。
ここまでの投資が16本。ARTは残念ながら200枚ちょっとで終了してしまう。
あっさりとラッシュは終わってしまったものの、まぁ悪くない展開だ。なんとかなるかもしれない。思わず表情が緩む。
まずは投資を捲りたい。よし、次の当たりも早めに引きたいぞ。
522ゲーム、解除。
プチボーナスだった。
……本当に上手くいかない。勿論、追加投資を余儀なくされている。
しかも、契機はこの日初めて突入したマジチャレだった。力技である。
ちなみに、マジチャレの当選は激悪だった。スイカなど、引けども引けどもダメ。ぜんっぜんさやかちゃんが手をつないでくれないのである。さやかちゃんには是非もっと積極的になってほしい。そうでないと意中の男、それもあんな優男は口説けないぞ!
このプチボーナス後、1ゲーム連ですぐにボーナスに当選。プチボーナス。
これがラッシュに繋がるも、駆け抜ける。
「あわわ。あわわ」
私は打ちながらつぶやいていた。恐ろしい。まどマギが怖い。
347、プチボ。
660、プチボ。
もうなんでこんなことになるのか。あの天国ループはどうした。さやかちゃんは相変わらず手をつないでくれないし…。もう勘弁してほしいなあ。
投資はすでに4万を超えていた。アホかマジで。私はもう一度「ESCAPE」を口ずさむ。「裸の太陽~Ha~この胸に~」まで歌った。まあまあ声を張ったつもりだ。
なぜ自分がこの台を打っているのかを良く考えた。撤去前にもう一度打つとか言ってた気がする。もういいんじゃないかな……。ね、エスケープしようかな。
そんなことを考えていると、意外なことが起こるものだ。ここでボーナス終了直後、
夜の見滝原ステージである。
これは流石に知っている。穢れマックス+本前兆。
最大のチャンスだ。ここでもし、裏ボーナスを引っ張ってこれればすべてがひっくり返る。間違いなく、私は初代まどかに対して良いイメージ抱きながら、この台の卒業を見送ることができるだろう。
まずは白七が告知されないことを祈る。
よし、そうだ!!そう!!頼むぞ!!!!!
ばひゅーん
ビッ確だぁい。
こんなにも悲しいビッ確は無い。
勿論、エピソードも弱い。
で、駆け抜けましたとさ。
(画像は撮り忘れてしまいました。しょーもない獲得枚数でさぁ……)
最後の穢れ解放が、この日一番のドキドキポイントでした。私はなんとも言えない気持ちで、まどマギの卒業を見送るとします。
あ、そうそう。この後「このままじゃ終われねぇですわ!!(お嬢様風)」ってな感じでギルティクラウン打ったんですけど、
天井まで連れていかれて、
76枚回収しました。
ま、ざっと75000円負けです。
…これはキツいですぞぉ(爺や風)
さようなら。現場からは以上です。