ゼロゲームやめが出来るまで

パチスロが好きなんですよ

先人の意見には耳を傾けるべき

先人の意見には耳を傾けるべき

 

こんな言葉がありますが、一体だれが言い出した言葉なのでしょうか。いやぁ、良くできている格言ですね。素晴らしい。

私、この言葉には概ね賛成なのです。


何が素晴らしいかって、「傾けるべき」ってところが素敵。これが「先人の意見は聞け」だと、強制してる感じがプンプンしてちょっと首を傾げかねないですから。

「耳を傾ける」ってして、聞く側にちょっとした猶予を持たせているのがマル。このちょっとした余裕が良い。


私の解釈になりますが、つまりは「一旦聞いてごらんよ」って感じですよね。もっと極端に言えば、「聞いているフリをしておきなさい」ってことになる。

先人ってことは、少なくとも自分よりは何らかの形で先輩なわけで、その人の機嫌を損ねないためにも「耳を傾ける」姿勢をとると。それから自分の中で取捨選択すればいいよ、ってことですよね?

ああーいいわー耳を傾けるの。これが世の中をうまく渡っていくコツなんだな、と感動に感動を重ねている。感動にキリがない。

 


勿論、この格言は人生や仕事だけではなく、趣味の領域にも大いに関係してくるお話ですよ。あ、こっからパチスロの話になりますね!!

 

 

 

私のパチスロにおける先人に「H師匠」という男がいます。この人は私よりも年齢がひと回りくらい上で、当然パチスロ歴もずっと長い。4号機時代には、数年間パチスロの収益だけで食っていた、いわゆる専業をしていた人だ。

つまりは、『人生』においても、私の趣味である『パチスロ』においても、H師匠は先人であるということになる。

 


ある時H師匠は、良さげな台が無いからと、いわゆる『見』に回っている私に対し「何しにパチンコ屋にきているんだ。打てよ!打つんだよ!スロットを!!」と言った。

 

またある時彼は、より良い台を求めてちょこちょこと動き回る私に「もっと腰を据えて打てよ!俺はこの台にもう4万突っ込んでるんだぞ!!」と言った。

 

先述したように、私は先人の意見には耳を傾ける人間。その言葉をしっかりと聞いたうえで、私は彼の言葉を断腸の思いで遠くへ投げ捨てたものだ。

 


そんな先人H師匠は、最近番長3を打つとのこと。いつもノーマルタイプばかり打っている人なのに、なにやら珍しい。

 

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操パネルの番長3。私はこのパネルが好き。




H師匠「熊井くんは番長3好きなんでしょ?」

熊井シシャモ「いや、僕はもう番長は卒業したんで」

H師匠「いや、打ちなよ。番長だね、今は」

 


むむ。なんかまた突拍子もないことを言い始めたな……。しかし、彼は先人。先人であり師匠。ここは耳を傾けておこう。

 


熊井「いや、まあ…面白いですけどね。最近打ってないなぁ」

H師匠「なんで? 面白いじゃん番長3。勝てるし」

熊井「いやぁ……私の見立てではですね……」

 


ここから私は、なぜ番長3を打たなくなったのかを熱く語った。掻い摘んでいえば、単純に設定状況が変わってきたということだ。

番長3は『設定5』『設定6』という二つの高設定の顔がある。

もともとは設定6がちらほらとホールに姿を見せていたように思えるのだが、最近ではどうだろう。設定5がその爆発力に加え絶頂という分かりやすい挙動で市民権を得たことで、店的には5を使えば十分という状況が整ってしまった。

こと番長3に関していえば、安定して勝つことが出来る6に比べると、荒れる5はちょっと苦手なのである。


そんなことを私は真面目に話した。先人の意見に耳を傾け、その上でしっかりと自分の考えを述べたつもりだ。パチスロ仲間である彼なら、私の意見にも同意してくれるはず…。

 

H師匠「まだそんなこと言ってるの? 御託はいいんだよ。引けよベルを。5とか6とか関係ないから。ゴタゴタ言ってないで引くんだよ」

 

私は耳を傾けた上で、またしても彼の言葉をジャンピングスローで投げ捨てることにした。引けりゃ苦労はない。アンタも引けていないから、番長で負けているんじゃないか。ちなみにH師匠はこの話をした日、番長で3万負けていた。

 


しかし、そんなH師匠もやはり先人。パチスロ以外のアドバイスなんかもしてくれる。
先日は私に、こんなアドバイスをしてくれました。


H師匠「ご飯はちゃんと食べた方がいいね」


私は身長178センチで、現在体重が60キロちょっとしかない。まあ、ガリってところか。そんな私を見かねて、こんな言葉をかけてくれたのだ。うーん、ありがたい。優しい。

しかし、彼は身長170センチくらいで現在50キロくらいしかない。ガリガリだ。細身の私がH師匠と並んで立つと、不思議なことにちょっと私がガッチリ見えるくらい、彼はガリガリなのだ。

……いや、そうね。このアドバイスは、反面教師として聞いておこうと思う。

 

私はこれからも、先人の意見には耳を傾けようと思いました。