ゼロゲームやめが出来るまで

パチスロが好きなんですよ

炸裂!二毛作戦法:その2

この一日目をなんとかモノにしたい熊井。レバーを叩く手に力がこもる。

夕焼けの煽りが出た。おい、行けよ。マジで頼む。二回目の煽り。来てる、来てるよ。持ってこい、BB対決、おまえだよ。来いよ、頼むぞ!!!!
三回目の煽りが出た。轟のシルエットが神々しく映り込んでいるではないか。BB対決だ。


「ブラボー!! ブラボーだよ!!」


私は思わず立ち上がった。隣のオッサンが驚いた表情をこちらに向けていたが、今はそれどころではない。大チャンスだ。

実際はまだスタートラインにすら立てていないのだが、そんなことはどうでもいい。起爆トリガーになりうるフラグを持ってくる可能性がある、という権利を得たのだ。ここからはもう、己のヒキである。

 

 

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炸裂!二毛作戦法:その1

去年の話になりますが、私が番長3に救われた時のことを書いてみようと思います。

その日私は、ジャパンカップで負けていた。まるで負けることがあらかじめ決まっていたかのごとく、息をするように1万5千円負けた私は、なぜか不自然なほど落ち着き払っていた。これが大人になると言うことなのだろうか。東京競馬場から家に帰る電車で、私は自らの成長を感じていた。社会人になっても成長が止まらない。


なぜこんなにも落ち着いていたのか。それは私が「ギャンブル二毛作戦法」という秘技を拾得していたからである。この「ギャンブル二毛作戦法」とは、一つのギャンブルで使ってしまった金額を取り返すために、いつでも二の矢として別のギャンブルを用意しておくという作戦だ。簡単に言えば、競馬で負けたらパチスロに行き、パチスロで負けたら馬券を買う、というシステムになる。文字に起こしてみるとバカバカしいこと極まりない。大量に負ける可能性がかなり高い。もし真似をしたいという人がいたら、是非やってみてください。大量に負けます。


この時の私はキリッとしていた。二毛作戦法に、なぜか絶対の自信を抱いていたのである。
『JCで、息をするように負けているのだ。このまま、まっすぐ帰るわけには行かない。ここで二毛作戦法を使わないとしたら、いつ使うというのだ……』

私は自宅近くにある、C店へと向かった。

 

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至極の休日漫録

とある日曜日の話である。
土曜日に夜通し飲み、日曜日の朝方に帰宅した私が目覚めたのは午後一時を回ったくらいだった。そこから三十分ほどは布団の中でダラダラとし、遅めの朝食を取る。天気が良かったため洗車をしたり布団を干したりした後、もうひと寝入りする、という完璧な休日を満喫していた私。昼寝から目覚めたときの気分の良さは、もうこの世が終わってもいいというくらいのものだったのを今でも覚えている。


私が昼過ぎまで寝ていたり、ダラダラできたのは、日曜日にも関わらず競馬をする気がまったくなかったということに起因している。この日まで、メインレースのみに絞って軽く見積もっても十連敗以上していたため、レースを見る気にもならなかったのだ。「これが悟りではなかろうか」と予感したくらいの落ち着ききった心で、ダラダラしていたのである。
しかし、夕方五時ごろ昼寝から目覚めた私の中には「何も予定のない休日なのに、ギャンブルをしないなんてことがあっていいのか……?」という謎の脅迫観念が生まれ始めていた。先ほどの悟りの心はどこに行ってしまったのだろう。


「ふむ、まあ、しょうがないから一万円だけ……」と、しぶしぶパチンコ屋に向かう私。何にしぶしぶなのかは全くわからないが、とりあえずちょっと頭がおかしいということだけは今になってはっきりと分かりました。尚、この出陣には実の兄が付いてきている。

 

 

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ご挨拶

初めまして。熊井シシャモです。

このブログは5号機世代のゆとりスロリーマンが、日々の稼働をちょっと色を付けつつ書き連ねるものです。

 

パチスロはとても楽しい。ギャンブル性という側面と娯楽性という側面。この両面を上手いこと自分の中でコントロール出来れば、それはもう良い趣味になり得る代物だろうな、なんて思っております。

しかし、私はとてもわがままで欲張りな性格なので、勝てることならば勝ちたい。まれに「まあ、最悪今日は負けても構わないな……」などというトチ狂った思考回路を巡らせることもあるのだが、やはり楽しみながら儲かってしまうなんてことがあれば、それに越したことはないもの。

仕事がない日は多少無理をしてでも打ちに行く。そんなスロリーマンを温かく見守っていただけだら幸いです。